
9月5日(金)〜7日(日)にかけて、北海道帯広市を拠点に2025年シーズンの全日本ラリー選手権(JRC)第6戦「RALLY HOKKAIDO」開催され、ここまで5連勝のTOYOTA GAZOO Racingから参戦した大竹直生選手/橋本美咲選手(GR YARIS GR4 Rally)が、MORIZO Challenge Cup(MCC)で優勝を果たし、MCCの暫定タイトルを決めました。

2025年の全日本ラリー選手権は、北海道を舞台とするグラベル(未舗装)ラリーが2戦設定され、第6戦として開催されるラリー北海道のステージは、ハイスピードかつ路面コンディションの変化が大きく、シリーズ屈指の難易度を誇ります。チームは7月に開催された第5戦ラリー・カムイにおいて明らかになった課題への対策を施し、グラベル路面でのテストを実施。ラリー本番直前にもテストを行いました。

ラリーウイークの前に降った雨の影響で、レッキの段階では一部にぬかるんだ路面が残っていたものの、競技初日にはほぼドライコンディションに。大竹選手はSS2以外の全SSでSSトップタイムを並べるという、圧倒的な強さを発揮しました。特に多くのドライバーが苦戦した23.53kmのSS6ではライバルに25.9秒の大差をつけて圧倒。初日を終えた段階で、2番手以下に1分13秒8のアドバンテージを手にしました。序盤7番手を走行していた平川選手は、難易度の高いグラベル路面で少しずつペースを上げながら、初日を5番手で走り切っています。
前日から一転、雨模様の朝を迎えた最終日。滑りやすい路面を警戒した大竹選手は、前日築いたリードを活かして、安全なペースで残る4SSを走行。危なげなく、MCC6連勝を決めました。今回の勝利により、大竹選手は今季2戦を残して、MCCの暫定チャンピオンに輝きました。
大竹直生

ラリー北海道は過去に優勝したこともありましたが、昨年のような苦い思い出もある一戦です。今大会は多くのクラスでリタイアが多発していましたし、そのような難しいラリーで完走し、MCCの暫定チャンピオンを獲得できたことを、まずは嬉しく思います。ラリー中は、熱中症気味になる場面もありましたが、チームの皆さんがラリー・カムイで見えた課題を踏まえてクルマをアップデートしてくださったことが抜群に効いて、リスクを避けつつ好ペースを維持することができました。残るターマック2戦も、もう一度気持ちを引き締めて、ゼロからスタートする気持ちで頑張りたいです。
全日本ラリー選手権第6戦 RALLY HOKKAIDO
MORIZO Challenge Cup最終結果
1 大竹直生/橋本美咲(GRヤリス)1:12:31.4
2 長尾綱也/安藤裕一(GRヤリス)+1:11.5
3 米林慶晃/木村悟士(GRヤリス)+1:12.2
4 Zeal JONES/Bayden THOMSON(GRヤリス)+2:05.2
5 平川真子/竹原静香(GRヤリスDAT)+5:02.6
6 松原周勢/加勢直毅(GRヤリス)+5:02.8
7 兼松由奈/山下秀(GRヤリスDAT)+17:09.3
8 奥井優介/藤田めぐみ(GRヤリス)+1:00:27.1





