Lancia Corse HFがWRC2チームズタイトル獲得!復帰初年度で快挙

ランチア・コルセHFが、FIA世界ラリー選手権(WRC)復帰初年度にして、WRC2チームズ選手権のタイトルを獲得しました。舞台となったのは、2026年シーズン第11戦のueno Rally del Paraguay(ラリー・デル・パラグアイ)です。

イタリアの名門チームは、公式エントリーの2台がともに堅実な完走を果たし、歴史的な瞬間を迎えました。ニコライ・グリヤジン/コンスタンチン・アレクサンドロフ組が総合5位、ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン組が総合6位でフィニッシュ。両車がポイントを積み重ねた結果、ランチア・コルセHFは残る3戦を残してチームズタイトルを確定させました。

Rally del Paraguayは、イタプア地方の高速かつテクニカルなグラベルステージで全長358km超の競技区間が設定されました。グリップの変化、深くえぐれたラット、大量のダスト、刻々と変わる天候と、今季でも特に過酷な条件が揃った一戦でした。マシンとクルーの双方に大きな負荷がかかる中、ランチア・イプシロン Rally2 HF Integraleはタフな耐久性を発揮し、両車を無事にゴールへと導きました。

開幕日は特に厳しく、ロッセル/デュナン組はタイヤトラブルに見舞われペースを落とす場面がありました。グリヤジン/アレクサンドロフ組もタイヤ関連の問題に直面しましたが、両クルーは冷静に対応を続け、最終的に5位・6位という結果を残しました。ペースそのものは十分に示していただけに、惜しい部分もありましたが、完走を優先した結果がチームズタイトルという大きな成果につながりました。

チームプリンシパルのディディエ・クレマンは、こうコメントしています。

「極めて過酷なラリーで、パンクが目標の結果を阻みました。それでもニコライとヨアンのペースは明確に存在していたことは、週末を通じて証明されています。それでもランチア・コルセHFにとってこのタイトルを獲得できたことは、大きな誇りです。次はチリで両クルーとともに戻ってきます」

このタイトルは、ランチアがFIA WRCに公式復帰して初年度で手にした初の世界選手権タイトルです。イプシロン Rally2 HF Integraleは今季、さまざまな路面とコンディションで競争力を発揮し続け、チーム全体が経験を積み重ねながら成長してきた成果が、ここに結実しました。

残るシーズンはあと3戦。チームズタイトルをすでに手中にしたランチア・コルセHFは、個人タイトル争いでもさらに上位を狙いながら、マシンのさらなる進化を追求していきます。復帰初年度での快挙は、ランチアのラリー復帰プロジェクトが着実に実を結び始めていることを、強く印象づける結果となりました。