Katsuta scores incredible first WRC podium in Kenya
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、WRC SAFARI RALLY KENYAに、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦。
最終日、1本目の走行を終えたヌービルがトラブルでリタイアしたことにより、WRCに参戦を開始してから初めて総合1位に。その後、勝田とオジエは総合タイムで並ぶなど優勝をかけた大接戦を展開しましたが、チームはふたりの首位争いを静観。SS17でオジエが大会7本目のベストタイムを刻んでリードを拡げた結果、最終ステージでもふたりの順位は変わらず、勝田はオジエに次ぐ総合2位でラリーをフィニッシュ。初めての表彰台を、総合2位という好結果で獲得しました。
WRCとして開催されたサファリ・ラリーで、日本人が表彰台に立ったのは1994年大会の篠塚建次郎選手以来27年ぶりです。また、1995年には藤本吉郎選手がWRCタイトルのかからないサファリ・ラリーでセリカ・ターボ4WDをドライブして優勝しましたが、世界王者たちと互角に戦って獲得した勝田のWRC総合2位もまた、日本のラリーの歴史に残るべきリザルトといえます。
勝田貴元:表彰台に立つことができて、とても嬉しいです。今週末は本当に長く、いろいろなことが起こりました。誰もが問題をいくつか抱えていましたが、僕たちは何とか切り抜け、この順位でフィニッシュすることができました。今回の結果には満足しています。このラリーはかなり特殊ですし、トップレベルの選手はみな経験豊富なので、サファリで表彰台に上れるとは思っていませんでした。もっと厳しい週末になると予想していたので、本当に嬉しいです。とはいえ、まだまだ改善できると思いますし、将来的にはセブと競って勝てるようになりたいです。もしWRCチャレンジプログラムがなかったら、自分はここにいないと思います。ゼロに近い状態から成長を支え続けてくれたトヨタ自動車、チームオーナーの豊田章男社長、そしてチームの皆さん全員に心から感謝しています。
ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表):サファリ・ラリー・ケニアでタカが総合2位に入り、WRCで初めて表彰台を獲得したのは本当に素晴らしいことです。これは、TOYOTA GAZOO RacingによるWRCチャレンジプログラムが、実を結んだことを意味します。最近のタカの成長はとても印象的でした。今回は大きなミスもなく、最終日のセバスチャンとのバトルも含めて、全てを上手くこなしていました。彼はこの総合2位という結果に値する戦いをしたと思いますし、私も本当に嬉しく思います。