Katsuta keeps up his record on demanding Belgian roads
昨年のこのラリーでは、コースオフによりリタイアに終わっていた勝田貴元選手でしたが、今年は総合5位を獲得しました。
ラリー初日、デイ1の午前のセクションではトランスミッションのトラブルによってスロー走行を余儀なくされ、午後は降雨を予想しレインタイヤを選択してましたが雨は降らずタイムを失い、総合18位でデイ1を終えました。
デイ2では、いくつかのステージでハイブリッド・システムが作動しないトラブルに見舞われながらも好調な走りを続け、順位をひとつ上げた総合6位で終了。
最終日のデイ3は、またしてもハイブリッド・システムのトラブルが発生するも、集中力を切らすことなく走行。ボーナスポイントがかかる最終の「パワーステージ」では、5番手タイムを記録し、1ポイントのボーナス獲得に成功。また、順位をさらにひとつ上げ、総合5位でフィニッシュしました。
なお、前戦のラリー・フィンランドまでは、カッレ・ロバンペラと勝田のふたりだけが、開幕戦のモンテカルロからポイント獲得可能な総合10位以上の順位でフィニッシュし続けていましたが、今回のイープルでロバンペラがデイリタイアとなったことで、現在は勝田だけが、全戦で総合10位以上の結果を残している唯一のドライバーとなりました。
このラリーを最後まで走り切れたことを、嬉しく思います。初日は残念ながらトラブルに見舞われ、完全にストップする直前でしたが、幸いにも競技を続けることができました。問題を解決してくれたチームに感謝しています。その後は、最後まで走りきることができたので良かったです。土曜日は、自分にとって非常にポジティブな一日でした。ペースを上げようと試みましたが、全てが上手くいっている時は、クルマにもドライビングにも自信を持つことができるものです。イープルまでの3戦は、昨年とても難しく感じられたラリーでしたが、今年はその3戦をポイント圏内でフィニッシュできたので良かったです。このラリーを戦い終えて、舗装路面でもこのクルマで気持ちよく走れるようになってきているのは、この後に2戦あるターマック・ラリーを戦う上でとても良いことですし、次のターマック・ラリーであるラリー・スペインでは、もっとプッシュできると思います。