RallyFunJapan > WRC > WRC 2024 > サミ・パヤリのRally1デビューを地元ラリー・フィンランドに変更
RallyFunJapan | サミ・パヤリのRally1デビューを地元ラリー・フィンランドに変更

フィンランド人若手ドライバー、サミ・パヤリのWRCトップカテゴリーデビュー戦はラリー・ラトビアと発表されていました(サミ・パヤリ、ラリー・ラトビアでRally1デビュー決定 )が、パヤリの地元であるラリー・フィンランドに変更することになりました。

今回の変更については、パヤリ本人と相談し、彼のRally1デビュー戦が可能な限り最善のコンディションになることを考慮して決定しました。TGR-WRTとしては、チームの拠点のある中央フィンランド地域にて、ラリー・フィンランドで使用される道と非常に近いコンディションで、パヤリに事前テスト走行を行う予定です。

Sami Pajari

地元でRally1デビューできることはさらに特別なことです。ラトビアは皆にとって新しいラリーであり、ある意味他のドライバーたちと平等なスタートではありましたが、私はフィンランドの道ももちろんよく知っていますし、テストもフィランドで行う予定なので、ラリー本番に近い道でクルマの準備ができることは大いに役立ちます。感情的にも、フィンランドでこのチャンスをいただけることはさらに嬉しいですし、本当に楽しみです。フィンランドのステージでRally1に乗れるのは本当にクールであると同時に要求されることも多いです。超高速ステージですし、空力の理解も必要です。できる限り多くを学べるようトライするのみです。夢が叶う瞬間でもあるので、もちろんこの機会を楽しみたいですが、一番の目標は経験を積むことです。本当にワクワクしています。


この変更により、ラリー・ラトビアはフルシーズン参戦中のエルフィン・エバンス、勝田貴元に、WRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラおよびセバスチャン・オジエを加えた4台体制で挑みます。

ロバンペラは、彼のキャリア初期にラトビアでのラリー参戦経験が多く、ラトビアの道を熟知しています。また、オジエはここ最近のラリーにおいて、持ち前の強さでチームを支えてくれており、新しいイベントにも強いという定評があります。今シーズン、ライバルチームとの接戦が続いており、このラインナップによって、チームの逆転に最も可能性をもたらしてくれると期待しています。

Jari-Matti Latvala , Team Principal

サミが今回、彼の母国でありチームのホームでもあるフィンランドでRally1デビューを果たすことはとてもエキサイティングです。自分がよく知っている道で新しいクルマに乗ることはアドバンテージですし、テストがフィンランドの道であることを考えれば、ラリー・フィンランドへの強力な準備になります。ラトビアと同様、フィンランドもサミにとって適した機会であり、彼のファンやイベント自体にとっても素晴らしいことだと思っています。フィンランドになったからと言って期待値を上げてプレッシャーを与えるようなつもりはなく、クルマに適応し、できるだけ多くの経験を積んでもらえればと思っています。私たちは若手ドライバーの育成に力を入れていますが、同時に現在のチームの結果も最大限にしたいと思っています。そのため、ラトビアではそのまま4台を走らせ、元々予定していたカッレ、エルフィン、タカモトに加え、セブにも参戦してもらうことになりました。セブは今年これまで非常に強い成績を収めており、接戦が続いている選手権を戦うために、チームの持っている力と経験を全て活かしたいと考えています。

Sébastien Ogier

ラトビアを走ることは元々の計画にはありませんでしたが、現在のマニュファクチャラーとドライバーズ選手権の状況をチームと分析した結果、チームからもう少し参戦数を増やしてほしいという要望があり、喜んで受け入れました。チームには、この3年間私がとってきた参戦の形で走らせ続けてくれたことに感謝していますし、そのお返しをしたいと思っています。今シーズン、これまでのところ、強いパフォーマンスを発揮することができています。私は競技者ですし、チームのためにベストを尽くし、選手権争いのプレッシャーに耐え、維持できるようサポートしたいと思っています。新しいラリーを開拓するのは楽しいですし、ラトビアは皆にとって新しいペースノートが必要になります。これまでのキャリアにおいて、私はこのような状況を得意としてきたので、その点においても私がラトビアで走ることはよい理由とモチベーションになると考えています。