WRC Safari Rally Kenya 2022 DAY1
昨年に続き、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に開催されるサファリ・ラリー・ケニアは、ハイブリッドシステムを搭載する新時代のRally1カーにとって、ヨーロッパ圏外で開催される最初のラリーイベントです。クルマの最終確認および調整作業をするためのシェイクダウンは、他のラリーよりも1日早い水曜日の22日に行われ、規則によりヨーロッパ以外の国でのテストが禁じられているため、各チームはアフリカの大地で走らせる貴重な機会となりました。
23日(木)は、サービスパークから約100km離れた、首都ナイロビの「ケニヤッタ国際会議場」でセレモニアルスタートが行われ、その後ナイロビ郊外のカサラニで、SS1として2台同時スタートのスーパーSSが行われました。
翌日金曜日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをデイタイムサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は124.20km、天気は曇り時々晴れ、気温は11~22度と過ごしやすい一日でした。ステージのグラベル路面はドライコンディションとなり、所により非常に荒れていたり、大量の砂が堆積しているセクションが、WRC復帰初年度だった昨年大会以上に多くあり、とてもタフな戦いとなりました。
この日を首位で走り切ったのはロバンペラでした。フルデイ初日となる金曜日のステージを出走順1番手で走行。その出走順が不利に働いたステージではタイムを失いましたが、それほど大きな影響がなかったステージでは本来の速さを発揮。前日のスーパーSSでタイヤにダメージを負い、首位と11.6秒差の総合11位に留まったロバンペラですが、遅れを素早く取り戻し、最後のステージを前に総合3位に順位を上げていました。そして迎えたデイ2最終の「ケドン」は、「フェシュフェシュ」と呼ばれるパウダー状の砂が厚く積もり、そこに深い轍が刻まれた区間が多くある、非常に難しいコンディションのステージでしたが、 3本目となるベストタイムを刻み首位に立ちました。
そのケドンのステージでは、それまで首位だったオジエがステージ中のタイヤ交換作業で2分以上の遅れをとり総合6位に後退。
ローブはエンジントラブルでリタイヤに追い込まれています。
ヌービル、ソルベルグはエアフィルターの目詰まりによるパワーダウンに悩まされて後退。またタナクはシフトレバーが折れるトラブルが発生し、タイムロスしましたが3位につけています。
6月25日(土)は、サービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行します。いずれのステージも昨年と同じ名前ですが、SS8/11「ソイサンブ」は昨年よりも距離が約9km長くなり、SS9/12「エルメンテイタ」は昨年と進行方向が逆に設定されています。6本のステージの合計距離は150.88km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は405.74kmとなります。
End of day two (Friday):
1 Kalle Rovanperä/Jonne Halttunen (Toyota GR YARIS Rally1) 1h20m58.1s
2 Elfyn Evans/Scott Martin (Toyota GR YARIS Rally1) +22.4s
3 Ott Tänak/Martin Järveoja (Hyundai i20 N Rally1) +25.3s
4 Takamoto Katsuta/Aaron Johnston (Toyota GR YARIS Rally1) +26.6s
5 Thierry Neuville/Martijn Wydaeghe (Hyundai i20 N Rally1) +57.5s
6 Sébastien Ogier/Benjamin Veillas (Toyota GR YARIS Rally1) +2m08.2s
7 Oliver Solberg/Elliott Edmondson (Hyundai i20 N Rally1) +4m27.1s
8 Kajetan Kajetanowicz/Maciej Szczepaniak (Škoda Fabia Rally2 evo) +9m51.1s
9 Craig Breen/Paul Nagle (Ford Puma Rally1) +10m24.6s
10 Sean Johnston/Alex Kihurani (Citroën C3 Rally2) +11m04.6s