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RallyFunJapan | サミ・パヤリ、WRCトップカテゴリーへの追加参戦が決定

8月上旬に行われたWRC第9戦「ラリー・フィンランド」でトップカテゴリーデビューを果たしたパヤリとコ・ドライバーのエンニ・マルコネンは、デイ2(金曜日)に初のステージウィンを達成。天候の変化により難しいコンディションとなったラリーを総合5位でフィニッシュし、関係者やファンに強い印象を残しました。また、先週行われた第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」ではGR Yaris Rally2で出走し、過酷なコンディションの中、WRC2カテゴリーで今シーズン3度目の優勝を果たしました。

それらの素晴らしいパフォーマンスを受け、チームはクルーにトップカテゴリーでのさらなるスキルを試す機会を提供するため、第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」および第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」において、GR YARIS Rally1 HYBRIDでの参戦機会を提供することを決定しました

パヤリ/マルコネン組は、9月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるラリー・チリ・ビオビオに、ロバンペラ/ハルットゥネン組、エバンス/マーティン組、オジエ/ランデ組に続き4台目としてエントリーし、南米のグラベル(未舗装路)ステージを経験します。また、10月17日(木)から20日(日)にかけて開催されるセントラル・ヨーロピアン・ラリーにはエバンス/マーティン組、オジエ/ランデ組、勝田/ジョンストン組と共に4台目としてエントリーし、ドイツ、チェコ、オーストリアの3か国の多様な路面を含むテクニカルなターマック(舗装路)ラリーを経験します。

パヤリ/マルコネン組のRally1車両には、ラリー・フィンランドと同様に、若手ドライバーの育成を目的とした「TGR WRCチャレンジプログラム」と連動した白をベースにしたGRのカラーリングを施します。また、彼のセントラル・ヨーロピアン・ラリー参戦においては、サポートカテゴリーで実績のある若手ドライバーのステップアップの支援に取り組むWRCプロモーターと協力し計画されています。


勝田貴元/ジョンストン組はチリではラインナップから外れますが、セントラル・ヨーロピアン・ラリーより復帰し、残りのシーズンは、チーム及び勝田のホームイベントであるラリー・ジャパンを含めた2戦を戦います。チームは勝田およびジョンストンに全面的なサポートを続けており、厳しい競争が続いた今シーズン、短い休息によりリセットし、さらに強くなって戻ってくることを期待しています。


Sami Pajari 

今シーズン中にGR YARIS Rally1 HYBRIDであと2戦もチャンスをいただけるなんて、こんなに素晴らしいことはありません。TGR-WRTが私を信じてくれていることがわかり、とても嬉しく思っています。ラリー・フィンランドで夢が叶い、その後、もっともっとRally1車両に乗りたいという気持ちが芽生えていました。ですが、こんなに早くそのチャンスが来るとは思っていませんでした。高速で流れるような道が多く、フィンランドと少し似ているチリのグラベルはとても楽しみです。セントラル・ヨーロピアン・ラリーは昨年のように雨で泥が多く出て、さらに厳しくなる可能性があります。Rally1車両でのそのようなラリーは初めてなので大きな挑戦になりますが、それに立ち向かえることがとても嬉しいです。

Jari-Matti Latvala (Team Principal)

ラリー・フィンランドでのサミの素晴らしいパフォーマンスを見て、彼がRally1車両に乗るチャンスをさらに与えたいと思いました。フィンランドでの主な目的は経験を積んでもらうことでしたが、彼はそれだけでなく高いポテンシャルを証明しました。ギリシャでもまたGR Yaris Rally2でハイレベルなドライビングを見せました。才能ある若手ドライバーにさらなる投資を検討する中で、まずは世界の反対側にあるチリのさまざまなグラベル路面で、そしてセントラル・ヨーロッパの異なるターマック路面での彼の能力を確認したいということになりました。4台目のエントリーなので、選手権ポイントのプレッシャーはありません。私たちにとっては将来への投資です。貴元にとっては厳しいシーズンになっていますが、チームは全面的に彼をサポートしていますし、彼にスピードがあることは誰もがわかっています。この休息で一度リセットし、大事な最後の2戦に向けて充電できると思います。特にラリー・ジャパンでは彼が再び表彰台を争ってくれると期待しています。